第3回全国公開模擬試験
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第3回模試(115-3)について質問

115-3 A62

舌小帯切除術を行う時期とその理由を詳しく教えてください。

舌小帯切除術を行う時期について、以前は様々な見解がありましたが、現在では、特別な理由(舌小帯強直症が直接の原因であることによる哺乳障害や摂食嚥下障害などがある、または発音障害がいじめや劣等感の原因になっていると判断された場合など)がある場合を除いて、早期には外科的処置は行わないという考えが主流となっています。
理由としては、発音障害などの機能障害が認められたとしても、舌の成長・発育とともに舌小帯が後方に退縮移動することで、機能障害が改善する可能性があることや、発音訓練や筋機能療法を3歳ころより開始することで機能障害が改善する可能性があるからです。また、早期の手術により瘢痕化する危険性があり、かえって症状を悪化する可能性もあること、さらに、低年齢の手術は子供の身体に大きな負担となること、なども理由としてあげられます。
したがって発音障害のみがみられる場合、現在における舌小帯強直症の処置としては、外科的処置を可及的に早く行うのではなく、まずは発音訓練や筋機能療法を優先的に行います。そして5~6歳ころに舌運動機能を再評価し、外科的処置が必要と診断した場合に限り舌小帯切除術を行います。

115-3 C82

コンビネーションシンドロームでは義歯性線維腫は生じないのでしょうか。

ご質問の通り、義歯床縁部が過長だった場合には歯肉頬移行部の線維腫(義歯性線維腫)がみられることがあります。 しかし、義歯性線維腫はコンビネーションシンドロームの関連症状として示されております。
コンビネーションシンドロームは「上顎に全部床義歯、下顎に両側遊離端義歯を装着された症例に特徴的にみられる5つの問題点を示す症候群」です。
具体的な5つの症状とは
・上顎前歯部顎堤の骨喪失
・上顎結節の下方への過形成
・硬口蓋部の乳頭状過形成
・下顎前歯の挺出
・部分床義歯の義歯床下の骨喪失 です。
この5つの症状の関連症状として、上顎前歯部のフラビーガムと歯肉頬移行部の線維腫、下顎前歯の歯周組織変化、咬合平面の後方傾斜、下顎の前上方偏位があります。
本問では2つ選べですので、コンビネーションシンドロームでみられる5つの症状を優先して選択していただき、 関連症状は「みられることがある」という認識をして頂ければと思います。