第2回全国公開模擬試験
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119-2 A2

解答はd動脈血ガス分析は、生体機能検査ではないでしょうか?

検査は目的や解釈によって、複数の分類にまたがることがあり、動脈血ガス分析は「生体機能検査」でもあり、「検体検査」でもあります。
動脈血ガス分析を行うにあたり、必須なのは検体である「動脈血」を患者から採取することです。
採取した動脈血(検体)を分析機器に供給しないと検査を実施することができませんので、検体を採取するという観点からすると、動脈血ガス分析は「検体検査」となります。
一方で、動脈血ガス分析では生体の酸塩基平衡や肺の機能障害の有無などが把握できるため、この観点からすると、動脈血ガス分析は「生体機能検査」という見方もできます。
歯科医師国家試験出題基準においてはこちらの記載がされております。

「検体検査」と「生体機能検査」のどちらも正しいという前提のもとで、他の選択肢に着目した場合、他の4つの選択肢(a.レノグラム、b.パッチテスト、c.スパイロメトリ、e.ポリソムノグラフィ)は、すべて検体の採取を伴わない検査であり、検体検査の定義を満たしません。
したがって、残った選択肢(d.動脈血ガス分析)が検体検査として正解となります。
本問における動脈血ガス分析は「検体検査としての」動脈血ガス分析が問われているということになります。
このように、1つの検査のなかに複数の分類が成立するような場合は、他の選択肢との兼ね合いを考えていただくとよいでしょう。

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