歯科医師国家試験対策コース

国試対策コース卒業生 合格者インタビュー

2023年度受講生
Bさん(日本大学出身)

第117回歯科医師国家試験 合格

麻布に通うことにしたきっかけ

学生の時に、科目を選んで配信で受けられる「ベーシック講座(短期講座)」の補綴系と麻酔を受講したことがあり、授業が分かりやすいなという印象を持っていました。
また、先輩で麻布に通っていた方たちから「麻布に行った方がいいよ」という話を聞いたこともあり、麻布に通学することを決めました。

麻布の講義や勉強法について

どの授業も分かりやすかったですが、特に、外科、補綴系、小児、解剖が分かりやすいと感じていました。
大学での授業は「国試に特化した」という感じではないので、国試対策という観点でどこが大事なのかというのは、麻布の講義を受けて改めて整理できたかなと思います。
また、勉強していて行き詰まった時は、すぐ先生に質問に行って、聞くようにしていました。
その日の講義の中でわからなかったことは、講義後に直接講義担当の先生に質問しました。外科の講義担当の先生や、小児と解剖の講義担当の杉原先生は、特に質問に対する回答が分かりやすかったです。
私は麻布の自習室で勉強することが多かったので、そこで勉強してる間にわからないことが出てきた時は、夕方から待機している、自由に質問できる先生に聞きにいって解決していました。

悩んだ時の乗り越え方

毎月自分で申し込み、杉原先生と学習相談を実施していました。
担任の先生との面談もありましたが、異なる視点からの意見も欲しかったので、別の先生にも相談してみたいと思い、杉原先生にお願いしていました。
先生と1ヶ月間の目標を決めて、それに向けて毎日逆算して勉強していくようにして、ペースを作って学習を進めていくことができました。
1ヶ月に1回の学習相談は、友人も同じくらいのペースで申し込んでおこなっていたそうです。

これからのこと

今は大学病院で研修をしていて、今後協力型の施設に行く予定です。
歯科医師としての生活が始まったばかりで、まだ「将来こんな歯科医師になりたい」というイメージが具体的にはないのですが、少しづつ経験を積み重ねて頑張っていきたいと思います。

TEACHER
杉原 典子講師

杉原 典子講師

どうやって自信をつけるかが課題

国家試験合格には、勉強の質を担保しながら量をこなしていくことはもちろん、それをキープし続ける精神力が揃っていることが必要です。
Bさんの場合、学力的にはあまり心配はないと感じていましたので、とにかく自分の勉強方法や積み重ねた知識を信じられるよう、サポートを続けました。
また不安になるあまり必要以上の範囲まで勉強しようとすることもあったので、「ここまでをちゃんと答えられるようにやればいいんだよ、それ以上深くは行かないようにね」ということも伝えるようにしていました。

国試当日のお守り

「国試直前期に何をやったら良いですか?」ということは多くの受講生から聞かれます。
直前期は科目や領域ごとの学力だけでなく、精神面、体力面など受講生によって状況は様々です。 私の場合は、その受講生にとって「緩すぎない」「キツすぎない」直前期専用の予定表を一緒に作ることも一つの方法だと思っています。
「年明けから国試前日までの予定表を作ってみよう」→「はい、年始は2日から学習計画を立てます!」、「今年の公開模試3回分はもう一回解いておいた方がいいよ」→「はい、過去問は過去5年分でいいですか?」といった感じで本人と相談しながら学習計画を一枚の予定表にまとめてもらいます。

直前期は「あれもこれもやらなきゃ!」と焦ってしまいがちですが、予定表があることでやるべきことが整理され、落ち着いてバランスよく勉強することができるようです。加えて終わった課題を1つ1つ斜線で消していくことで、順調に勉強が進んでいることを視覚的に認識でき、それが達成感を生み自信に繋がっていくようです。学習計画をしっかりこなして、斜線だらけになった予定表を「国試当日のお守り」にしているという受講生の声もありました。

受験生の皆さんへのメッセージ

受験勉強から逃げたくなる時もあると思いますが、今勉強している知識は、将来歯科医師になった時の『自分の商売道具』にそのまま直結するものです。自分のために、そして患者さんのために、真摯に勉強に取り組んで欲しいと思います。
可能な限りの準備をして、国家試験当日を平常心で迎えられるよう応援しています。

2024年5月取材