歯科医師国家試験対策コース
国試対策コース卒業生 合格者インタビュー
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第117回歯科医師国家試験 合格
麻布に通うことにしたきっかけ
同じ大学で親しくしていた先輩がいて、その先輩から「麻布は親身になって面倒をみてくれる」と聞いていました。
他の予備校に見学に行った際は、全体への説明しかなくてあまり雰囲気がわかりませんでしたが、麻布の見学では、一人一人個別に相談に乗ってもらえました。
自分の苦手なところの相談や、どうやってサポートしてもらえるのかなどの質問に丁寧に教えてくださったのが親切でいいなと思い、自分に合っていると感じたので、麻布を選びました。
麻布の講義や勉強法について
麻布の講義は全体的に「大学とだいぶ違うな」と感じました。
大学の授業は、その日ごとのスライドがいっぱいあって、追いついていくのが私にとっては大変でした。
麻布では、4月に1科目につき1冊のテキストを渡されて、それを順々にやっていきます。テストで振り返りもできるという点で、とても整理しやすかったです。
特に外科は、量が膨大でとっつきにくく感じてしまい苦手だったのですが、加藤先生の講義がすごく分かりやすくて、麻布での勉強を経てむしろできるようになったと感じました。
質問対応も先生がすごく丁寧に答えてくださるので、よく利用していました。当日の講義で分からなかったところをその日のうちに聞きに行ったり、後日自分で勉強していて分からないことがでてきたら、次の講義の時に聞きに行っていました。
講義の復習に関しては、麻布から提示されていたスケジュールに沿って行い、プラスアルファで自分のやりたい分をやっていました。講義の翌週に1回目の復習をする時に、苦手なところはしっかり読み込んで、2回目の時は、できるところは穴埋めテストだけやり、できないところを読んでいました。
科目によってメリハリをつけて、復習の時間配分を変えていました。
悩んだ時の乗り越え方
先輩の勧めで毎月、城崎先生と学習相談をしていました。
一回目の学習相談の時からすごく親身になって話を聞いてくださったので、毎月予約をとるようにし、この時間がすごく励みになりました。
夏頃までは「こういう感じで学習を進めているけれど、間違っていないですか」というようなことを聞いていました。最初の頃はすごく不安な気持ちが大きかったので、そういった不安も先生に相談していました。
9月に模試が始まってからは、模試の成績の分析をしてもらって「こういうところを重点的にやった方がいいよ」というのを詳しく言っていただいて、それを取り入れて勉強をしました。
学習相談は枠が30分でしたが、いつもあっという間に過ぎてしまい、城崎先生には気軽に何でも話せました。すごく優しくて、ありがたい存在でした。
また、麻布で隣の席に座っていた他の大学出身の子と仲良くなって、授業の後に悩んでいることを話したりしていました。
こういった感じで、ストレスをうまく解消しながら勉強することができました。
これからのこと
研修医になって生活が180度変わって、全部何もできないところからのスタートなので新鮮な毎日です。
大学と外部の半年ずつのプログラムで、今は外部にいるのですが、私一人に対して、指導の先生方が3〜4人いるので、いろんな先生につく機会があるのと、先生方も教えるのが好きな方々なので、学びがあって楽しいです。
幅広くできるようになるために開業医の歯科医院さんで勤務医として働きたいと思っていましたが、いま口腔外科の現場で実際に色々な疾患を見るようになってから、口腔外科も面白いなと思うようになりました。とにかく、今は「諦めないで頑張って合格して良かったな」とすごく感じています。
城﨑 慎也講師
学習相談について
学習計画については、彼女の場合、自分で考えて計画を立てていたので、それを全部見た上で「ここは直した方がいいね」と少しだけ軌道修正して、本人のやりたい内容と、講師の目線でやった方がいいと思う内容を融合させて、コミュニケーションを取りながら計画を一緒に立てていました。
公開模試が始まると、各回が終わるごとに成績分析をしていました。
彼女が一番不安に感じていたのは、「苦手なのは分かっているけれど、どこをやればいいかが分からない」という点だったと思います。ですから、「今回の模試結果のデータだとこうなってるから、ここをやろう」ということを伝えていました。例えば、結果のグラフを大雑把に見るのではなく、問題の中でパーシャルデンチャーの制作手順ができてないから、「講義資料のここを復習しよう」とか、「過去問はこういうのを解いた方がいいよ」ということをできるだけ具体的に話しました。こういった分析は、自分一人でやるとなると意外と難しいと思いますので、学習相談の際には事前に成績を見て準備するようにしています。
受講生の方も、自分の時間を割いてまで相談に来てくれているので、ちゃんと期待に応えられるように、成績が上がるように、ベストな答えを用意して臨んでいるつもりです。
一方で、精神的な面については、まず、彼女は一生懸命勉強していたので、「勉強したことは必ず身になっていてそれは裏切らないから、そのまま頑張って欲しい」ということや、「できなかった問題があったとしても、復習して次に間違えなければいいだけだから切り替えよう」といった話をしました。
そして一番伝えたかったのは、「自分が解けない問題はない、というくらい勉強して欲しい」ということです。2回目の公開模試の頃から、ほとんどの受講生が不安になってくるので、そのタイミングで伝えるようにしています。
「これだけ勉強したんだから、落ちても仕方がない」と思えるくらいまで勉強して欲しい、という話をしました。
具体的に分析することが重要
彼女の場合、「苦手な箇所を具体的に分析する」ということの重要性に気付いたような感じがしました。「ここが苦手なんですよね」となあなあに終わらせるのではなく、具体的に自分がどこを間違えているのかを考え、そこを意識して勉強できるようになっていったのだと思います。学習相談で模試の結果を一緒に分析したことで、おそらく、毎日の小さなテストなどでも、どこが分かっていなくて引っかかったのかを自然と自分でも考えるようになっていってくれたのだと思います。
点数を上げるためには、具体的にどこができていないのかを正しく分析し把握することが本当に大切です。
例えば、外科が苦手な人が、すでに理解できている腫瘍と嚢胞を何百時間もかけて勉強しても、他の理解できていない部分をやらなければ外科の点数は上がらないのです。
復習で講義資料を読む時も、模試で間違っていた部分をチェックできていれば、そこを注意して読むはずです。同じ2時間かけて勉強している人でも、それを意識してやっている人と、1ページ目からなんとなく読んでいる人では、やはり学習の質に差が出てくるはずです。
受験生の皆さんへのメッセージ
皆さんのそれぞれの心の中に将来、「開業医になりたい」や「矯正の専門医になりたい」など、自分のやりたいことがあると思います。
自分が欲しいものを手に入れたいのならば、人よりも頑張らないといけないと思います。僕も一緒に、頑張る皆さんを全力でサポートしていきます。
皆さんがやりたいことをぜひ叶えて、後悔のない人生を歩んで欲しいと心から願っています。
2024年5月取材