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第119回
歯科医師国家試験
採点サービス総評
第119回歯科医師国家試験
採点サービス総評
第119回歯科医師国家試験(以下119回国試)を受験された方々、また受験生を支えてこられたご家族や大学教職員の皆様、大変お疲れ様でした。119回国試がどのような形式・傾向だったのか、注目すべきポイントはどこなのかなど関心をお持ちの方も多いと思います。
まずは以下に採点サービス利用者の平均点および正答率を表にしてお示しいたします。さらに得られたデータ、講師による分析などに基づいた119回国試の総評、今後を見据えた対策なども掲載させていただいております。ご活用いただけましたら幸いです。
なお、現時点では採点除外になる問題や領域などに関する詳細は不明であり、正確な採点結果や合格基準は合格発表当日までわかりません。今回の掲載内容及び領域の分類や解答、科目に関して、弊社独自の見解であることをご了承ください。
第119回歯科医師国家試験 採点サービスにおける平均点及び平均正答率
| 119回平均点 (平均正答率) |
118回平均点 (平均正答率) |
117回平均点 (平均正答率) |
|
|---|---|---|---|
| 総合 | 415.2/560点 (74.1%) | 409.1/560点 (73.1%) | 422.8/560点 (75.5%) |
| 必修 | 63.4/80点 (79.3%) | 66.6/80点 (83.3%) | 67.9/80点 (84.8%) |
| 領域 A(総論) |
75.8/100点 (75.8%) | 67.1/100点 (67.1%) | 68.7/100点 (68.7%) |
| 領域 B(各論) |
276/380点(72.6%) | 275.4/380点 (72.5%) | 286.2/380点 (75.3%) |
※小数点第2位を四捨五入した正答率を記載しております。
※117回・118回の平均点(平均正答率)は解答開示前のデータになります。
119回国試の全体平均正答率は74.1%で前回と比較して、1ポイント程度上昇しました。118回と内訳を比較すると必修は4ポイントの減少、領域Aは8.7ポイントの上昇、領域Bは0.1ポイント上昇と、必修の低下と領域Aでの顕著な上昇がみられました。
上記のことから119回は118回と比べ全体的な難易度の変化は無いものの領域による差が顕著に見られる試験だったといえます。
総評
全体的には近年の傾向と変わらず、教科書に載っている大切な知識や過去の国家試験問題の周辺領域を問う問題が多く見られ、大学や予備校の指導やサポートのもと知識を積み上げ、それらを丁寧に定着させてきたかどうかが得点に直結する内容であったと言えます。
一方で、単純暗記では解けない本質的な理解を必要とする問題や、領域横断的な問題、設問の意図や条件設定を慎重に読み取る必要のある問題、応用力を要する問題も見受けられました。
以上のことから、119回国試は平易な問題で確実に得点を重ねつつ、実臨床に即した深い考察ができるかどうかが試される試験であったと言えます。また増加傾向にあった「配慮が必要な高齢者・有病者・障害者等」をテーマとした問題が今回も多く出題されていました。
第120回歯科医師国家試験以降では出題基準が改定されるため、試験を取り巻く環境の変化が予想されます。特に「情報倫理・データ保護」「病院歯科の役割」「外国人患者対応(英語)」といった項目の充実が見込まれますが、どのような変化があろうとも、合格に必要な力の「土台」までが変わるわけではありません。 これからも教科書を中心とした学習と、過去の国家試験で問われている用語や知識を整理してインプットしていくことが大切です。今後も増加するであろう「配慮が必要な高齢者・有病者・障害者等」への対応については、地域共生社会の実現の中で、歯科医師としての役割を理解し、適切な診断のもと多職種と連携し対応する力が不可欠になると考えられます。丸暗記ではなく、背景を理解しながら覚え、身につけた確かな知識を様々な環境・設定に活用できる応用力を養うことが一番の対策となるでしょう。
以上が麻布デンタルアカデミー講師の総評となります。
やるべき学習を頭では理解していても、モチベーションの維持や学習ペースの形成などすべてを個人の力だけで対応することは簡単ではありません。私たち歯科医師国家試験対策予備校は、膨大な国家試験データの分析と豊富な指導経験をもとにした基本的な対策はもちろんのこと、国試の傾向をふまえた次への対策も提供しております。国試対策のプロフェッショナルとして、受験生の皆様に寄り添い、国家試験合格まで走りきれる環境を整えており、合格を目指す皆様のお役に立てるよう今後も尽力してまいります。
このたびは国家試験採点サービスをご利用いただき、誠にありがとうございました。
第119回歯科医師国家試験受験者の皆様の合格を心よりお祈り申し上げます。
2026年2月18日
麻布デンタルアカデミー講師一同
第119回歯科医師国家試験 採点サービスにおける問題別正答率
*正答率80%以上のものを赤字、正答率30%未満のものを青字で表示してあります。
*必修は表の背景を黄色、X2の必修は紫で表示してあります。
*小数点第2位を四捨五入した正答率を記載しております。
- A問題
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A1 介護関連施設の特徴 83.6 A2 神経節に潜伏感染する病原体 98.5 A3 歯質脱灰能を有する機能性モノマー 84.3 A4 HbA1cの検出意義 97.3 A6 歯の変色がみられる疾患 98.5 A7 患者の人権と医療 90.7 A8 咀嚼能力の評価に用いる検査 89.7 A11 個人モニタリングでガラスバッジ線量計を装着する部位 92.7 A13 学校歯科健康診断の顎関節の結果 80.9 A14 混合歯列期に起こる事柄 93.0 A15 CADの正式名称(Dの英語穴埋め) 94.2 A16 ローアングルの特徴 92.9 A17 局所麻酔直後に顔面蒼白と振戦が生じた際の対応 91.2 A19 障害によって嗄声を生じる神経 94.8 A20 必須アミノ酸 91.3 A21 咽頭期に生じる誤嚥を検出できる検査 95.2 A23 Alzheimer型認知症患者の慢性歯周炎への対応 93.8 A25 クラスプの適応 80.4 A26 矯正力を弱くする方法 87.5 A29 弾性エネルギーの算出に必要な項目 82.6 A30 Blanch testで評価できる項目 96.7 A32 鼻咽腔閉鎖機能を確認する検査 98.4 A34 下顎智歯抜去後に感覚異常が疑われる場合に行う検査 87.1 A35 フッ化物歯面塗布法 93.4 A36 65歳の者が定期接種の対象となるワクチン 90.4 A37 治療中に出現した右片麻痺と構音障害から考えられる疾患 95.6 A39 分割積層塡塞を行う目的 84.9 A42 簡易化口腔衛生指数(OHI-S)の被験歯 86.3 A43 外科処置前の抗菌薬投与に該当する療法の種類 98.0 A45 PlI〈plaque index〉の平均値が高い患者に行うこと 97.2 A47 上顎の腫脹に対する画像診断 20.2 A48 食事時間の短縮のために製作する装置 99.7 A50 5か月前に外傷の既往がある乳前歯の変色への対応 89.4 A51 地域の健康危機管理の拠点 97.3 A53 不正咬合の種類 90.5 A54 顎骨骨髄炎のエックス線画像で新たにみられた所見 88.4 A55 口腔カンジダ症のリスク因子 96.3 A58 ジルコニアのフレームワークの特徴 85.0 A59 無歯顎者の顎骨の形態変化が最も少ない部位 86.6 A62 肺炎の分類 85.3 A64 心筋の収縮力増大に関与する物質 83.4 A67 特別用途食品に含まれる食品 92.1 A70 舌癌術後の栄養管理 84.1 A73 歯根外部吸収に対する適切な処置と使用する材料 20.4 A74 ジョージゲージの使用目的 91.3 A76 上顎右側中切歯の萌出遅延の原因 96.9 A79 組織再生誘導法の治療過程 96.8 A81 頬部腫脹がみられる患者で他に精査すべき部位 23.6 A84 Th17細胞の機能 21.9 A85 健康リテラシーが高い状態 87.5 A86 顎骨病変がみられる症候群 94.7 A88 乳児期にチアノーゼをきたす先天性心疾患(多数肢) 83.7
- B問題
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B1 セファロ分析で舌突出癖により変化する項目 83.6 B2 唾液腺由来の嚢胞 99.8 B4 患者の治療参加を促す概念 80.4 B7 病原体関連分子パターンを認識する受容体 88.2 B9 歯肉炎の病態 91.4 B10 介護サービス計画の作成者 96.6 B11 血液検査結果から考えられる疾患 91.9 B12 感染性廃棄物とバイオハザードマークの色の組合せ 97.9 B13 温度変化によって硬化する非弾性印象材 96.8 B15 咬耗の原因 92.9 B21 舌癌の予防方法 96.0 B22 乳犬歯遠心部の食片圧入への対応 96.0 B23 口底部無痛性腫脹のMRI所見に基づく診断 95.9 B24 智歯周囲炎局所麻酔中の救急対応 95.2 B25 認知症の中核症状 96.1 B26 矯正装置の作用様式と矯正力の種類 87.8 B27 最終補綴装置への反映を目的としたプロビジョナルブリッジの確認事項 83.9 B28 マイクロサージェリーによる歯根尖切除法の特徴 80.6 B30 不可逆的機能停止が死の三徴候に含まれる臓器 93.1 B31 誤嚥防止の治療的アプローチ 89.5 B32 胃瘻管理中の特養入所高齢者の口腔衛生管理 92.5 B41 口腔に水疱が出現する疾患 93.2 B46 上顎粘膜に灼熱感を主訴とする口腔カンジダ症の対応 90.6 B48 心肺蘇生における人工呼吸実施時の感染予防器具 92.4 B49 光硬化型グラスアイオノマーセメント修復で考慮すべき事項 89.3 B50 慢性歯周炎に対する歯周外科治療の選択 90.5 B53 小児の下顎前歯部受傷後の対応 81.8 B56 生後3か月の乳児の舌の異常への対応 97.1 B57 筋電図波形が発生する運動 93.4 B58 パノラマエックス線による骨粗鬆症リスク予測に用いる部位 92.3 B62 ブリッジの試適から装着までの操作 82.4 B63 上顎中切歯歯列不正の原因 92.1 B64 根分岐部病変に対する歯根切断除去療法 95.0 B68 口を繰り返し動かす状態が観察された際に確認すべき常用薬 98.2 B69 レジン前装冠と比較した本クラウンの特徴 92.6 B70 切端咬合位をとれない反対咬合の治療方針 92.1 B72 高齢者の栄養状態の評価方法 96.2 B75 第一期治療にて下顎乳臼歯を抜去しない場合の治療目標 26.9 B76 食事に時間がかかる長期義歯使用患者への対応 96.9 B77 アフタ性口内炎に有効な薬剤 86.1 B82 離乳の開始時期 88.9 B84 舌縁部無痛性腫瘤の診断 89.2 B85 歯肉出血や歯肉腫脹、全身倦怠感から考えられる全身疾患 90.1 B86 口臭官能検査を複数検査者で行う理由 98.8 B88 地域包括ケアシステムの概念 95.0 B89 食道粘膜萎縮により嚥下困難が生じる疾患(多数肢) 90.7
- C問題
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C1 永久歯歯根吸収の原因 90.7 C3 高齢者の身体的変化 91.2 C5 脳卒中による障害を改善する訓練 98.9 C7 JCSの評価 84.4 C8 一時的止血法に該当する止血法 97.9 C9 乳歯早期喪失による歯列変化 90.3 C10 薬物と副作用の組合せ 97.5 C11 副交感神経活動の亢進で生じるもの 92.7 C12 口腔健康管理を構成するもの 97.2 C13 歯の移動に影響を及ぼす薬物 28.0 C14 歯科医師免許の取り消しを規定する法律 88.9 C16 甘味物質が結合する受容体 97.3 C18 頰粘膜腫瘤のH-E染色病理組織像の所見 90.9 C19 口呼吸が原因で生じるもの 87.5 C20 BIで評価される日常生活動作 97.8 C21 飲水時のむせへの対応 82.4 C23 高齢者の根面齲蝕への対応 81.6 C26 口内法エックス線撮影時の患者説明 83.2 C32 生ワクチンを用いる予防接種 80.9 C34 セラミックインレー修復の窩洞形成で考慮すること 89.3 C39 ブラッグピークを形成する放射線 92.5 C40 Saxonテストの結果から考えられること 94.8 C42 α1アドレナリン受容体活性化により増加する物質 18.4 C43 アーチワイヤーの特徴 81.3 C46 埋伏歯の抜去手順 88.3 C49 尿ケトン体陽性で疑われるもの 81.3 C51 高齢者の歯内治療で留意すべき歯の加齢変化 88.9 C52 顎関節の関節円板の検査法 91.1 C53 慢性化膿性根尖性歯周炎の特徴 81.3 C57 顎義歯製作で考慮すること 26.7 C58 顔面神経に支配される筋 87.3 C59 ジルコニアコーピングを用いたレイヤリングクラウンの制作手順 84.5 C60 前歯部ブリッジに適するポンティック基底面形態 82.5 C62 エックス線画像から疑われる顎骨疾患 92.5 C63 舌接触補助床によるリハビリテーションのアプローチ 95.1 C65 歯科疾患実態調査のグラフの読取り 88.6 C66 口腔粘膜疾患と原因の組合せ 96.6 C67 唾石症の画像所見 83.8 C69 立ちくらみの原因 85.4 C72 ケイ素を含む被着体に結合する接着性モノマー 95.9 C74 口臭予防目的で洗口剤に配合されるもの 85.7 C75 口腔外科手術の既往がある児童に適用する矯正装置 82.7 C76 乳歯のコンポジットレジン冠修復で用いるもの 83.0 C80 セツキシマブの標的分子 84.4 C81 写真カードによる視覚支援が有効な疾患 98.2 C82 歯髄保存療法と使用する材料・医薬品の適切な組合せ 92.3 C83 形態異常歯への対応 88.8 C85 サベイヤーの操作手順 84.5 C86 象牙質知覚過敏症の検査 93.4 C88 Nanceのホールディングアーチの製作手順(順序) 85.5
- D問題
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D1 習慣性口呼吸を伴う小児にみられる不正咬合 90.5 D2 アドレナリン含有2%リドカイン塩酸塩で症状が悪化する疾患 90.8 D3 全身状態評価と検査項目 87.1 D4 内分泌器官と機能低下によって生じる疾患の組合せ 89.9 D5 地域医療支援病院の特徴 94.2 D7 菌交代現象によって生じる疾患 83.5 D9 顎間空隙がみられるHellmanの歯齢の時期 97.0 D12 嚥下時に食道入口部を開大させる動作 88.5 D13 待機的診断法が適応となる歯髄炎 92.0 D14 Eichnerの分類C3症例における顔貌の特徴 97.8 D15 ヘルスプロモーションの活動で最も重視されること 94.9 D19 HBVの不活化に有用な消毒薬 91.6 D24 CBCT画像で新たに判明した患歯の解剖学的特徴 85.5 D25 局所麻酔薬中毒の初期症状 84.8 D29 グラスアイオノマー硬化体に含まれる元素 95.5 D31 3歳児歯科診療時の保護者同席の利点 92.4 D32 災害時の死後デンタルチャート作成に必要な器具 90.7 D33 ICDASにおける歯冠部齲蝕のコードの構成要素 84.8 D34 下顎右側小臼歯部術後の確認事項 83.0 D35 摂食嚥下障害患者の管理にあたって注意すべきこと 88.3 D37 診断に心電図検査が必要な症候群 96.0 D39 初めて歯科を受診する小児に有効な対応法 95.5 D40 義歯着脱の自立度の評価法 99.3 D42 唇顎口蓋裂治療後患者の言語機能改善のための処置 89.1 D45 上顎欠損部における顎義歯の設計 14.9 D46 気管支痙攣への対応 89.0 D47 右心不全の症状 92.5 D48 ニューキノロン系抗菌薬の薬物相互作用 87.8 D50 上顎6番抜去を伴う外科的矯正治療 93.8 D54 軟骨細胞肥大化に伴って分泌促進されるコラーゲン 17.8 D55 口腔機能検査結果から判断される食事時間改善方法 97.2 D57 日常生活自立度Ⅲの認知症高齢者への口腔衛生管理 92.3 D59 診断用ワックスアップから得られる情報 84.8 D61 慢性歯周炎に対する治療法 94.0 D62 先端巨大症の特徴 86.6 D63 上顎無歯顎の概形印象の形態に影響する筋 25.0 D65 義歯修理の過程 80.5 D70 歯根尖切除術後の逆根幹充填で使用する器具 94.6 D71 1歳6か月児健康診査の診査項目 81.3 D72 老化に伴う顎関節の形態変化によって生じるもの 91.0 D73 フラビーガムに対する印象材の選択 27.2 D74 矯正歯科治療を開始するまでの流れ 88.8 D79 フラップ手術におけるチゼルの使用タイミング 95.1 D85 児童虐待における身体的虐待 93.7 D86 非吸収性縫合糸の素材 89.1 D87 骨形成能を有する骨移植材 94.5 D88 下顎大臼歯部の歯肉腫脹に対する診断(多数肢) 95.6 D89 IPC法で使用する器具の使用順序(順序) 28.5
合格発表後の流れを
動画で紹介
合格発表後に行うことを簡単にまとめていますので、参考にしてください。
- #01免許申請手続きのポイント!
- #02結果が不安な時は麻布に相談
